わたしは倹約が得意で、自分で現状お金を稼いでいなくて、お金を使うのが怖い。調べて調べて調べまくって、いつも買わない。そんな悩みがあります。
調べた結果価値が少ないと判断して買わないと決めたのならそれでいいけれど、これ買ったら絶対こうなるな、楽しいな、買うならこれだな〜!までいったのに、一旦おこうと思って数ヶ月たちタイミングを逃すタイプの、わたしのような方へ書いてみます。
家計管理をしていますか?収入と、生活に最低限必要な金額と、近い将来必要になる貯めておくべきお金を把握したら、今使って良いお金がわかります。その予算は、自分のために使ってもいいんです。むしろ使ったほうがいいです。
お金を使うと、サービスやモノに触れます。どんな商品のどの部分が嬉しかったのか。なにに自分は魅力を感じて、感動するのか。それがわかると、先々人のためになにかしたいと思ったとき、とても役に立つんです。自分のために使ったお金で得た自分の心の動きが、周りの人を喜ばせるヒントにもなる。
なによりも、自分が、日々を今よりももう少しごきげんに過ごせます!この記事を読んで数百円、数十円でもいいので、自分のためにお金を使ってみてください。周りの人も、自分も、少しずつ幸せにできますよ。
前提:予算の範囲なら、自分のために使ってもいいんです。
いきなり大きな金額を使おうとすると、詐欺にあったりするのが怖いです。小さな金額でも、無意識に使っていたら1年で数万円になる。それも怖い。
家計管理をして、自分が使っていい予算、使っても生活が破綻しない、使って良い金額を決めておく。そうすれば、安心してじぶんの気持ちに従ってお金を使えます。(わたしはそれでも使い始めるのに数年かかりました)
市民プールの利用料、1回300円。最初はこれを使ってみました。誰に強制されるわけでもない。ただ自分の楽しみのためだけに使うお金です。プールに行くまでは、自分のためだけに使うお金(時間も)がなんだかもったいないような、いいのかなぁ、とくすぐったいような気分でした。
泳いだあとは気持ちがとてもスッキリして、久しぶりに『元気』だと感じました。夜もぐっすり眠れて、この300円は使う価値がある!と思えました。
コツは、 『これは自分のため』と意識して買うことです。その後わけたくなったら、誰かとシェアするのは構いません。
でもお金を払う最初の目的は『自分のために』。自分だけのためですから、たとえばシールを買う、でもいいです。シールを買いに行ったけれど、キーホルダーがすごく素敵で、予算の範囲だしキーホルダーを買った、とかもいいですね。
使うための準備3つ
いかない理由と、反対のいけんを書いてみる。
子供の頃からプールが大好きで、でもずっと泳いでなかった。泳いだら気持ちいいのは知ってるけど、自分の気持ちよさのために数百円使うのはな。。。行き帰りとか着替えの時間もかかるしな。。。と思い、10年以上プールに行っていませんでした。
だって
- 水着、若いときのしか持ってないし→長袖ラッシュガードあれば、色々隠れるし一旦大丈夫。最初は安いのでもいい
- 肌を出すなんて、もう今更むり→今日が一番若い日だよ。みんな泳ぎに来てるんだから人のことジロジロ見てないよ。
- 知り合いに会ったら、気まずいし→お互い、水着姿だよ。自分だけじゃない。
- 体型崩れてるし→誰も見ていないし、泳ぐとむくみも取れて、今より少しカッコ良くなれるよ。
- ひざとか痛いし→浮力があるから、水中での運動はひざにやさしいよ。ウォーキングよりもひざへの負担が少ない。
こんなふうに、でもでもだっての気持ちと、反対のいけんを試しに書き出してみてください。
一旦たくさん寝て、冷静な状態で考える。
寝不足だとうまく考えられません。お腹がすきすぎているときもそうです。ホッと一息入れられると、自分にも優しい判断ができます。
一旦たくさん寝て、座ってお腹を満たして(わたしは食欲がなかったから大好きな温かいカフェオレをいれました)、自分のための時間を確保して、冷静な状態で考えてみてください。
…とはいえ、わたしは2歳差の子どもを育てています。下の子が幼稚園に入園するまでは、たくさん寝る、なんてとても贅沢なことでした。寝不足もトイレに行けないのも当たり前。温めた飲み物が子どものお世話をするうちに冷めて、また温めて、一口飲んだところで呼ばれて。座ってゆっくりお腹を満たすなんて、おうさまのようなくらし。自分には手の届かないものだと感じていました。
眠ったり、食事を摂ることは原始的な、人間の3大欲求です。いちど、それを満たすこと最優先にしてみてください。そのためにだれかの手を借り、使えるサービスを使うことを、迷わないでください。頭がスッキリするし、落ち着いて自分のしたいことを考えられますから。
結果を出す自信がないなら、応援費として考えてみる。
節約や倹約を心がけている人なら、数百円だって、無駄にしたくない。お金を使うなら、元を取りたいですよね?わたしは元を取りたいです。(圧が強い)
元をとれないかも→痩せない、続かないかも→また自分にがっかりするのこわい→お金を使わない
こんなふうに考えて、動けなくなっていました。でも、なんだかつまらないな、とも思っていました。どうせ、の気持ちも溜まっていきました。
動けないときは、結果を出すことや元を取ることだけではなく、自分への応援費として考えてみることにしました。
チャレンジしてみたら、うまくいく方法、またはうまくいかない方法が一つ、わかる。
その経験のために、応援費を出そう。
うまくいかないかもしれない。また続かないかもしれない。痩せない(結果が出ない)かも。プールで泳いだだけで、稼げるわけでもない。
でも、やってみると、なにか感じるはず。思ったよりもっと気持ちよかった、かもしれない。プールの水が冷たい、でもいい。更衣室がへんなにおい、とか小さなことでも、何かしら感じると思います。それ全部、今の自分はなにが好きか、なにを感じるかのヒントになります。大げさかもしれないけど、自分は寒いのが苦手だったな、1人のときでもストーブはつけよう、とか、日々を少しごきげんにするヒントが得られます。
一つの結果を求めて(わたしの場合は節約でした)それに向かって動くのもいいものです。けれどもし、それでうまくいかなくてもやもやするときは、自分がなにを感じるのかなと、応援費を使って自分を観察してみてください。きっと、行動するとなにかヒントが得られますよ。
わたしが実際に数百円を使ってみて、よかったこと。
事業のヒントになったエピソードふたつ。
とっても福耳のお友達に向けたイヤリング。わたしは薄い耳だけど、痛くて嫌になっちゃったな。調べてみたら、ゆっくり広げてみるといいみたい。そこで友達におすすめしてみました。
お友達に聞いてみたら、デザイン的にはゴールドが好き。イヤリングよりもイヤーカフがほしい。上品よりも元気に可愛く、シンプルで軽く取れにくく、つけていても気にならない手入れの手間が少ないものがほしい。
そうか、わたしが自分のために用意したものは、こんな希望があってこれは嫌だった。友達の声を聞くと、自分とは違う部分が明確になりました。
教えてくれるかどうかはまた別として、自分の経験があるからこそ、友達と違う部分もクリアになったんです。
自分はイヤリングをつけたことない状態で、相手の言葉からの想像だけで作っていたときよりも、ずっと早く相手の求めるものがわかった。先に『自分の欲しいもの』とそれを買ってどうだったかの経験。次に『相手の欲しいものと好みや求める内容』。解像度が全然違ってきます。
他のお客様は、樹脂がお好き。厚さはどんなおみみですか?やり取りも含めて喜んでくださった。
人によって、とにかく早く手元にほしい方も。好きな方法を選んでもらえるようになれば、もっともっと沢山の人を喜ばせられる。そう思って、『誰のどんな悩みを解決できるかな』に向き合っています。いつもはじめは『自分の経験』。そして世の中に出してみる。それをヒントに『お客さんの声』を聞いて、改善していく。そこから始まると思っています。
ふたつめ。
2年ほど練習して、失敗(家計にダメージはないけど、予算を決めずに使ってふわっと後悔)もあって、数カ月ぶりに10,000円使ってライブに行ってみました。成人してからはじめて行って、これは人生で5回目くらいのライブ。6,500円のチケットは相変わらず高額に感じるけれど、準備から(移動、駐車場、友達へのお礼)楽しくて、やってよかったです。
ライブ前にお腹になにか入れよう、となったときに、高級ホテルのレストランしか近くに見つけられず、入りました。
アップルパイを一皿1,100円で用意、モーニングに対応できる50以上の客席数なのにティータイムお客3組だけ、言葉なくフッと背中で案内(?)されたこと。となりのせきはご飯食べてるけど我々は『デザートしかないんですけど』『アップルパイひとつ、はい。』言い終わる前に風のように去る接客、最後のお辞儀も振り返りながら。忙しいのかな、なんか嫌なことあったのかな、アップルパイこんな大きくて大丈夫なのかな、この雰囲気で町中華のような接客にびっくり。など。いいことと、少しマイナスなこと、ぜーんぶふくめて、めっちゃいい経験となりました。
また、ライブ自体もたくさん感じることが。でもこちらはただのオタクの独り言なので、この記事の一番最後においておきますね。
お金を使うとき、これは〇〇のため、と考えるようになった。
もの減らしも、したくなったんですよね。とにかくお安いのはいいこと、お金を使わず手間をかけること、に特化して生きてきました。その結果、物を捨てられないアラフォーが出来上がり、お友達をうちによびたいのにお家片付けられないから遊べないと、子どもを泣かせてしまいました…。
でも、自分のためにお金を使ってみて、心の動きがわかったり、お気に入りのもの・ことができると、ぐちゃぐちゃのお家にあるほとんどのものを使ってないことや、好きではないことに気づいちゃいました。少しずつ手放せるようになった。
買うときも、家にあるものが思い出せる量だから、『あれがあるからいらないか』『あれを捨ててこれを置こう』『これがあれば、2つの用途で使えてあそこがスッキリするな』ものを買うときに考えることがぜんぜん違う。
たまに人にプレゼントするときも、素敵なものがうまく選べない。自分を喜ばせるお金の使い方がわからないので、当然と言えば当然です。
自分のためにお金を使う経験をしていくと、人になにかプレゼントするときの解像度もめちゃくちゃ上がっていく。さらに、あまり知らない人にプレゼントするのは難しいし、もらったものも困る経験→焦らずその人に聞く、一緒に見に行く、周りの人に聞く手間を惜しまなくなりました。
いつ元気じゃなくなるか、誰にもわからないから。
そんなふうに何年もかけて少しずつ失敗しながら、自分にとっていいお金の使い方が、ゆっくりとわかるようになりました。家族旅行のために10年つみたてたお金があるのですが、先日はそれを使って、両親と子どもたちと旅行に行って思い出づくりができました。
もしもあのときプールに数百円を使っていなかったら?家族旅行のために貯めたお金すら、じぶんなら、使えずにずっと貯めていたはずです。でも人って、必ず年を取るんですよね。今より更に10年経ったら、旅行のメンバー全員が健康でげんきで、時間も取れるかどうか、わかりません。
わたしにとっては、家族旅行のお金はとても大きなお金でした。でもやりたいことを一つ叶えられて、思い出もできて、旅行が終わったあともとっても幸せです。
倹約や家計の管理がある程度できるあなたなら。小さな金額から、自分がなにを感じるのか知るためにお金を使ってみること、とってもオススメします。
おまけ1.最近自分のためにお金を使ったもの。
わがやでは、迷った末にポータブル電源とソーラーパネルを一緒に買いました。
でも、買うまでにとても迷ったんです。高価だし。なくてもたったいま死なないし。
ソーラーパネルを買うとしたら、ポータブル電源を実際何度も使って、本当に自分たちに会うのかを確認してから、買い足したい。そんな気持ちも強かったからです。
もともと片付けが苦手なので、一旦物を減らしてスペースを作って、子どもとのびのび暮らしたい。また、慎重派なので『ポータブル電源を実際にどんなふうに使っていくかによって、ソーラーパネルが必要になるのかわかるな。コンパクトとはいえ場所も取るし。』とぐるぐる考え、迷いました。
悩んで悩んで1ヶ月後、やっぱり防災面でもポータブル電源とソーラパネルを活用したかったので、セットで購入することに決めました。置き場所の問題は、物置のものをすべて出して、他の使っていないものを処分することで解決できました。
また、いきなり10万円もするポータブル電源を買うのはハードルが高かったので、レンタルで色々試してみることにしました。実際使う場面がわかったし、商品を比べることができてとても良かったです。小さく試す、お金を使う練習としてもおすすめです。
ご自分の場合は、なにを優先するかな?と考えてみてくださいね。
おまけ2.推しへの愛、オタクの独り言
『人気が大きいけど呼ばれた側の礼儀を絶対に守る推し』『オシのサービス精神エンターテイメント満載の状態に慣れていた中、シンプルなバンド』『気持ちよさそうなずっと大音量の音と、引き算された音』『そして、それぞれを好きなファンが居ること』
自分の好みがとてもよくわかって、自分がどうありたいのかはっきりした時間でした。(マ誰も傷つけない笑いが本当にさいこうだし、サービス精神がモリモリで何か楽しませてやろうとわざわざ新しい動画まで作るし、ちゃんと音とライティングかっこ良いし、新しいものに常にチャレンジするし、マネージャーさん普段は写真とかとってくれるのに『人の場』だからすぐいなくなってて気遣いがすばらしいし、それぞれ男の中の男という行動なのに気にしいのリーダー、フェミニンなのに自分が気になること以外は、人になに言われてもぜんぜん大丈夫そうな、喋りと楽曲制作とボーカルとギターのすべてを担っている推し。可愛さとずるさとエンタメとの相性の良さ。すきー!!!)